2004-08-10

市民がつくる「銀行」 第1回NPOバンクフォーラム開催報告

 国内初の NPO 法人によるNPO向け融資を行う北海道NPOバンクは2002年8月に設立されてから、2年が経ちました。2004年7月末現在での出資額は約4,300万円を超え、福祉、環境、社会教育、など幅広 い分野で活躍する NPO などに対して、資金融資を通して、経営基盤及び事業遂行力の強化に向けて支援して参りました。
 この間、全国各地でも「市民系バンク」設立の動きが見られ、市民が作る市民のための「銀行」は広がりをみせています。このほど、北海道NPOバンクの取り組みを広く紹介し、他都府県における市民系バンクの創出や、ネットワークづくりを目指して、7月16、17日の2日間にわたりフォーラムを開催いたしました。
 北海道クリスチャンセンターで行われたフォーラムでは、「NPOと資金調達」と題して、NPOを取り巻く資金調達の現状と先 駆的な取り組みについて、北海道グリーンファンド理事長の杉山さかゑさんに御講演いただきました。続くパネルディスカッションでは、田尻佳史さん(日本NPOセンター 理事兼事務局長) 、田中優さん(未来バンク事業組合理事長)、山口郁子さん(中央労働金庫営業推進部次長)、向田映子さん(女性・市民信用組合(WCC)設立準備会代表)をパネリストに招き、「ボランタリー・ファイ ナンスの可能性」について熱い議論が交わされました。